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余寒厳しき折ではございますが、いかがお過ごしでしょうか? インフルエンザが各地で猛威を振るい、一番寒い時期での受験生の皆様ご健闘をお祈りします。 唾液は耳の下部にある耳下腺、顎の深部にある顎下腺、舌の下部にある舌下腺の 3つの唾液腺から口の中に分泌されます。 唾液には、病気や老化を防ぐ健康パワーがあり、まさに万能薬です。 唾液には抗菌物質や抗酸化物質などが多数含まれており、 唾液の減少は病気や老化につながる可能性があります。 唾液は食物を口の中で柔らかくし、胃の消化機能を助けるという消化液の役割があります。 脳卒中、癌、歯周病、快眠、アンチエイジングから インフルエンザ、誤嚥性肺炎などの感染症予防にも唾液が深く関与しています。 唾液中にはIgA(免疫グロフリンA)、リゾチーム、ラクトフェリンなどの様々な抗菌物質が含まれています。 これらの物質は虫歯や歯周病、誤嚥性肺炎や風邪、インフルエンザなどの感染症に重要な役割を担っています。 これらの抗菌物質が唾液中に高い濃度で存在するほどウイルスなどの働きが抑制され、感染リスクが減ります。 IgAの抗菌作用がインフルエンザウイルスに反応して、高い予防効果を発揮します。 IgAは腸の分泌液にも含まれており、腸内の悪い細菌を除去することで腸内環境の改善を促しています。 身体全体の免疫力を高める手助けをしています。 さらに唾液中には体のサビと言われる細胞の老化を早めるとされる「活性酸素」の働きを阻止する 抗酸化物質が多数含まれています。 代表的なのがラクトフェリンという物質で唾液腺で多量に産出されます。 ラクトフェリンはウイルスや歯周病菌などの働きを抑制する抗菌作用や脂肪の代謝を促して、 内臓脂肪を減少させる抗肥満作用などがあります。 体内で害を及ぼす活性酸素の働きを弱め、細胞の酸化を防ぎます。 身体の老化を遅らせる重要な役割をしています。 よく噛むことがストレスに強い脳を作ります。 唾液腺からは脳の神経細胞をストレスなどのダメージから守り、再生を促すBDNFという成分が産出されます。 「脳神経細胞の栄養」と呼ばれます。 脳のストレス耐性を回復させたり、強化する成分として注目されています。 うつ病の予防効果も認められています。 BDNFはよく噛んで食べることで脳内での量が増加します。 よく噛むことがうつ病の発症を抑制し、ストレスに強い脳を作ることにつながります。 メラトニンは快眠にとっても重要な物質ですが、これも唾液腺で作られます。 まさに唾液は「万能薬」です。 唾液の量を増やす為に唾液腺のマッサージが一番効果的です。 身体が脱水状態になると唾液が出にくくなる為、身体の免疫力も低下します。 よく噛んで食べることは表情筋の発達を促すので、自然に唾液腺のマッサージをしていることにもなります。 健康で長生きするには食事の質も大切です。 乳製品は唾液の質を高めるのに優れた効果を発揮し、抗菌物質IgAの濃度を高める作用があります。 食物繊維は腸管を刺激し、唾液中のIgAを増やす作用があります。 海藻もIgAを増やします。 また適度な運動はIgAだけでなく、脳のストレス耐性を作るBDNFの濃度を上げます。 食生活は主食副食のバランスが大切です。 バランス良く、大豆、魚、肉、たんぱく質を摂り、甘味飲料は控え、 発酵食品、乳製品、野菜、果物など適度に摂りましょう。 ご飯などの穀物もダイエットで抜く方がおられますが、炭水化物摂取量の制限によって 減少させたエネルギー摂取量を他の栄養素(脂質またはたんぱく質)で補い、 エネルギー摂取量が変わらない場合には減量効果は期待出来ないと示されています。 健康で長生きする為、食事の時はよく噛みバランス良い食事を心がけ、適度な運動をしましょう。 今回2月の生薬の花は黄色の花を咲かせいち早く春の訪れを告げるマンサクを取り上げました。 花がよく咲けば豊作、花が少なければ不作など稲の作柄を占う植物として 古くから人との深いつながりを持っていました。 マンサク(満作)は漢方薬の処方には用いられませんが、 民間療法では下痢や皮膚炎、扁桃腺炎、口内炎などに利用されています。 マンサク(満作) 耐寒性落葉小高木 リボン状の鮮やかな黄色い花を枝いっぱいに咲かせる 花びらが細長く、ややねじれている 春になると葉や芽が出るより先に開花します 薬用部位 葉 満作葉 成分 タンニン ハマメリタンニン 作用 収れん…肌を引き締め毛穴を目立たなくする 止瀉…下痢の症状を改善する 消炎、止血 花と樹皮から化粧水を作ることが出来ます。 春を待ちわびる日々でございますが、健康にはご留意下さいますようお願い申し上げます。
2025-02-01 12:35:00