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新春の候、厳しい寒さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか? 皆様お風邪など引かれていませんか? 今年は、巳年です。古い皮を脱ぎ捨て、新しい自分を目指したいですね。 嫌な感情を手放して、幸せな気分で新年を迎えたいです。 性格は変えられませんが、考え方の癖を正すことで、また過去の失敗がマイナスの方向に引っ張られるので、 その時大切なのは、後悔ではなく、検証しておくことです。 失敗したことを経験値として、失敗を減らし、自分の成長の糧としましょう。 原因を知り、対処していくことで本来の穏やかな気持ちを取り戻しましょう。 嫌な時も笑顔で小さいことにくよくよしないことが大切ですね。 脳は60歳頃から感情をコントロールする前頭葉が最も早く老化する為、 脳の若さを保つ為にも新しく何かに挑戦する好奇心や体を動かす習慣を持ちましょう。 脳には、危険を回避する為に悲観的に考えて備える機能が元々備わっていますので、 くよくよしても脳のせいにして「何とかなるさ」と大らかに構えましょう。 腸は感情を安定させて、幸福感を高める働きから 幸せホルモンと呼ばれているセロトニンは90%が腸内で作られています。 セロトニンの分泌を促す為には食事で酵素や食物繊維を意識的に摂って、 腸内環境を整えるのがポイントです。 血糖値は幸せ気分も不安も血糖値が原因の一つです。 甘いものを食べると、セロトニンやドパミンが分泌され、気分は安定しますが、 食べ過ぎは逆効果です。 血糖値が急上昇し、バランスが崩れイライラ、不安感が増す場合があります。 一気に食べるのは要注意です。 血管が詰まりやすく、動脈硬化を引き起こし、 糖尿病や心筋梗塞などの病気にかかりやすく、痩せにくくなります。 甘いものは程々にしましょう。 幸せ気分を高める為に日光浴をしたり、身だしなみを整えて、おでかけしたりしましょう。 ビタミンCはストレスを軽減し、心を守る栄養素です。 ビタミンCを摂りましょう。 今年一年も皆様にとってより良い幸せへの一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。 今回は、おとそ散を取り上げました。 身体を温めたり、胃腸の働きを助けたり、風邪の予防に効果的と言われる生薬が配合されています。 山椒(さんしょう) 果皮 芳香、辛味、健胃 白朮(びゃくじゅつ) 根茎 健胃、利尿 防風(ぼうふう) 根 発汗、去痰、鎮痛 桔梗(ききょう) 根 排膿、去痰 桂皮(けいひ) 樹皮 健胃 日本酒におとそ散を入れて、おとそ(お屠蘇)と称し、一年間の邪気を払い、 長寿を願って、お正月に飲まれます。 冷えは万病のもとです。体を温めましょう。 寒い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。
2025-01-01 13:37:00
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冬のひだまりがことのほか暖かく感じられる寒冷の候、 皆様いかがお過ごしでしょうか? 10月は東洋医学会で腸に関することを学びましたが、 11月は漢方交流会で高齢者病態と漢方薬について学んできました。 久しぶりの電車はコロナ禍以前より満員で行楽客の人や子供達も大きな声を出して、 マスクはほとんどつけている人がおられない風景を目の当たりにしました。 底冷えシーズン到来です。冷えは万病のもとです。 今回は頻尿、尿もれを取り上げました。 特に尿もれの場合、漏れることへの恐怖や羞恥心から人と会うのが億劫、 閉じこもりがちになるなど心身に悪影響を与えます。 ストレスも要因となってます。 頻尿は日中に8回以上トイレに行く、夜間に1回以上行くことです。 原因は水分の取り過ぎ、足のむくみ、過活動膀胱、睡眠障害などと言われます。 足のむくみを解決することで夜のトイレも減ります。 夕方になると足がむくむのは、血液が下半身にどんどん溜まってしまったことが原因で、 夕方のリラックスタイムにふくらはぎのマッサージや昼間両足をクッションなどの上に置いて、 15分ほど横になるなどすると下半身に溜まった水分が上半身に戻って、 足のむくみが予防出来ます。 過活動膀胱は通常では、150~200ml程度で尿意を感じ始め、約300mlほど溜まると、 我慢出来なくなる最大尿意に達します。 尿を溜められないので、少しの量で最大尿意に達してしまい、トイレを我慢出来なくなるのです。 膀胱トレーニングは尿意を我慢すること、ただそれだけです。 少しの尿意でトイレに行くと癖がつくので、我慢するだけで癖を直します。 まずは1~2分慣れてきたら5~10分と伸ばしていき、排尿間隔が4時間程度になると トイレに縛られる生活から解放されますので、練習しましょう。 尿漏れは男女年齢を重ねると可能性が高まります。 尿漏れは4種類あります。 ①切迫性尿失禁 症状 急に強い尿意に襲われ、漏れる 原因 過活動膀胱 ②腹圧性尿失禁 症状 笑った時や重い物を持った時に漏れる 原因 骨盤底筋のゆるみ 尿道括約筋の機能低下 ③混合性尿失禁 切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁が混じったもの ④溢流性尿失禁 症状 尿を出したくても出せないが、漏れてしまう 原因 骨盤内の臓器の手術 糖尿病 前立腺肥大症 骨盤底筋がゆるむと膀胱や尿道の位置が下がってしまい、尿道を上手く閉じることが出来ない為、 尿漏れを起こしやすくなります。 出産、加齢、女性ホルモンの分泌低下、運動不足、便秘、肥満が原因でゆるみやすくなります。 骨盤底筋トレーニングは女性の尿漏れだけでなく、男性の排尿後の改善にも効果があります。 ①仰向けに寝て足は肩幅ほどに開き、膝を立て、腕は体の横に自然に置いてリラックスします。 ②おならを我慢するように肛門をしめ、そのまま女性は膣と尿道、男性は陰茎の付け根をしめて、 頭側に引き上げるような感覚を10秒キープします。 ③さらに強い力で1回につき1~2秒間しめます。 5~10秒休み、②と③を10回で1セットを1日6回行います。 10人の尿失禁患者さんがいると5人が腹圧性尿失禁、2人は切迫性尿失禁、 3人は混合性尿失禁という割合と言われています。 尿トラブルは簡単に出来るセルフケアで、自分で治しましょう。 年末年始にかけて、忙しくなりますが、 手洗い、うがい、適度な温度を保ち、アルコール、冷たい物の取り過ぎは控え、 体を暖かくし、良い新年を迎えたいです。 12月の生薬の花はロウバイ(蝋梅)を取り上げました。 日本では冬は、一年中で最も花が咲かない季節です。 ロウバイは梅という漢字がついていますが、ウメ科の品種ではありません。 ロウバイ科でロウバイの枝付きや蕾の付き方が梅に似ています。 葉が伸びるより先に2㎝ほどの香りのよい花が咲きます。 花弁が蝋細工のように見えるから蝋梅と言われます。 ロウバイは冬に咲く淡黄色い花で優しく透き通った甘くフルーティーな香りが特徴です。 雪中四友(せっちゅうしゆう)と言われ、雪の中で咲く珍しい四大花の梅、蝋梅、山茶花、水仙の一つです。 蝋梅 落葉低木 ロウバイ科 主成分 シネオール、ボルネオ―ル リナロールの芳香成分 生薬部位 花蕾 蝋梅花 蕾を乾燥させたもの 漢方処方に配合されていません 頭痛、発熱、口の乾き、多汗など改善 解熱、鎮痛、鎮咳、火傷の外用薬 体調管理、食養生をして、良いお年をお迎えくださいませ。
2024-12-01 12:31:00
暖かい日と寒い日が入り混じるこの季節ですが、 早くも感染症が流行し始めています。 いかがお過ごしでしょうか? 11月は本格的な冬へと移り変わる時期でもあります。 涼しくなってからスポーツ、散歩、旅行、趣味など少しは楽しめていますか? 全身の健康の9割は腸と関係していると言っても過言ではありません。 腸の具合が良いと、便秘、下痢などのお腹のトラブル改善、お肌のコンディション、 体に必要なビタミン(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアミン、パントテン酸、ビタミンB6、ビオチン、 葉酸、ビタミンB12)という8種類のビタミンB群、ビタミンKを作る(人間の体にとって欠かせない栄養素)、 腸内の免疫細胞が活性化し、免疫力向上、 腸の内側の粘膜からの有害物質の侵入を予防、 幸せホルモン(セロトニン)を始め、各種のホルモンの分泌促進、メンタルも安定し、 肥満、糖尿病、ガン、高血圧、認知症予防との関係があると分かっています。 腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類に大きく分けられ、 「善玉菌が2、悪玉菌が1、日和見菌が7」の比率になっているとバランス良く、 理想的な腸内環境になると言われています。 善玉菌の短鎖脂肪酸が悪玉菌の増殖を抑制します。 善玉菌と呼ばれている代表的な菌はビフィズス菌、乳酸菌、酪酸菌などです。 どの菌も野菜や海藻、果物などに含まれる水溶性食物繊維をエサとして食べ代謝して、ある物質を出します。 この出すものが体にとって良い効果をもたらしてくれます。 それが「短鎖脂肪酸」という物質です。 名の通り、酸なのでたくさん腸内を弱酸性に保つことが出来るので、 悪玉菌は酸性を嫌います。 短鎖脂肪酸が多ければ、悪玉菌が出す酵素の働きを抑えます。 腸活は食事で見違えるように変わります。 水溶性食物繊維は善玉菌のエサになる食材です。 ネバネバしている食材;山芋、長芋、おくら、なめこ、めかぶ、大麦、プルーン、 昆布、わかめ、ごぼう、りんご、いちじくなど 納豆、漬物、味噌、甘酒といった日本人が伝統的に食べたもの、日本人に合った食品(発酵食品) パントテン酸が豊富な食材;干しシイタケ、牛乳、たらこ、ブロッコリー、レバー、鶏のささみ、唐辛子 慢性便秘の人はぜん動運動が弱いです。 腸内環境を正常に保つには短鎖脂肪酸を作ってくれる善玉菌を増やす為、 食事の改善をすることと腸のぜん動運動を促進するには自律神経と深く関わっています。 ストレスで常に緊張状態で交感神経が優位なままの人は、 ぜん動運動が弱い為、便秘になりやすいです。 日常生活を見直して、副交感神経が優位なリラックス状態になれるよう オン、オフを切り替えて、気分転換しましょう。 また、適度な運動や散歩をしましょう。 2ヶ月くらいで腸内環境を改善出来ると言われていますが、なかなか難しいです。 健康で長生きの為に少しでも心掛けていきたいものです。 11月の生薬はナス科のクコを取り上げました。 夏に淡紫色か白色の可愛い花をつけ、秋にかけて楕円形の赤い小さな果実をつけます。 この乾燥させたものがクコシです。 クコシはビタミンB1、B2、C、ニコチン酸、アミノ酸一種ベタインなどの非常に豊富な栄養が含まれています。 クコの果実はゴジベリーと呼ばれ、薬膳にもよく使われます。 クコの実にはビタミンAやビタミンE、ルチン、タンニン、ゼアキ、サンチンなど強い抗酸化作用をもつため、 目の疲れ、目のかすみ、紫外線や喫煙、ストレスなどによって発生する活性酸素を除去する働きがあります。 クコ ナス科 落葉低木 主要成分 ベタイン 使用部位 果実 クコシ(枸杞子) 主な薬効 強壮、新陳代謝増強 漢方では強壮のために用いられてきた。 漢方処方 清心蓮子飲(せいしんれんしいん) 杞菊地黄丸(こぎくじおうがん) 年末に向けて何かと忙しいと思いますが、腸活を始めて、お体ご自愛下さい。
2024-11-01 12:55:00